医療従事者への感謝の気持ちを込めて。銅板千羽鶴プロジェクト

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8月3日建築板金の日に銅板千羽鶴を福井県へ寄贈しました。

福井県板金工業組合青年部は、2020年8月3日・建築板金の日に、福井県へ銅板千羽鶴を寄贈させていただきました。

銅板千羽鶴は6月11日の板金組合青年部役員会にて、田畑青年部長の「コロナで大変な苦労をされた医療従事者の方々に対して、自分たちにしかできない形で感謝の気持ちを伝えたい」という発案からスタートし、8月3日の「建築板金の日」をゴールと定めてプロジェクトがスタート。8月3日には、福井県中小企業団体青年中央会の中山会長と共に福井県庁へ行き、青年中央会として「こころをひとつに ふくい応援」基金へ30万円の寄付、福井県板金工業組合青年部として銅板千羽鶴の寄付をさせていただきました。

制作にあたり、千羽鶴を囲うアクリル板や天板を、同じ青年中央会メンバーの越前漆器青年部に依頼。短い制作期間の中で無事完成できたことは、青年中央会の繋がり・協力意識があってこそだと思いました。

完成した銅板千羽鶴は、8月19日まで福井県庁1階ロビーにて展示をされ、その後は福井県立病院にて展示される予定です

今回の寄付は新聞・テレビ各社に取材をいただきました。

2020年8月4日福井新聞記事
2020年8月4日 福井新聞様に掲載していただきました。
8月3日 福井テレビLiveNewsにて放送していただきました
2020年8月5日 建設工業新聞様に掲載していただきました。
2020年8月6日 日刊県民福井様に掲載していただきました。

 銅板千羽鶴プロジェクトの説明

今回、感謝の気持ちを銅板折鶴で表すのにあたり、病院への寄贈と展示をしてもらうことを想定していました。制作物を見た方に元気になってもらうような、見応えも感じられる表現にしたいと思い、青年部しては下記のようなコンセプトをもって制作にあたりました。

コンセプト:引き継がれる職業倫理・DNAの表現

 コロナの大変な状況の時にも、自分の持ち場を離れず職務を全うする医療従事者の姿に、2年前の豪雪・台風被害の膨大な修理依頼に対応・尽力してきた建築板金業界としても共感するものを感じ、感謝の気持ちを伝えるものを作って渡したいという部長の意見からプロジェクトがスタートしました。
困難な状況におかれても職務を全うするために尽力する姿を、引き継がれる職業倫理観・「DNA」と見立て、らせん状の配置計画を思い立ちました。

なぜ銅板折鶴?

感謝の想いを乗せて運ぶものとして、を選択しました。
銅板は寺社仏閣等で使われる伝統ある素材ですし、銅イオンは殺菌効果もあります。
また、銅板折鶴ワークショップは、青年部として継続して行っている事業でもあります。

8月3日は建築板金の日

銅板折鶴の作成にあたり、板金業界の日に制定された「8月3日 ハサミの日」に寄贈をすることから、「8・3」の数字に縁のある計画としました。

8の数字

中心に並んだ8つの大きな鶴

真鍮製(金)の鶴は、初代の想いを象徴するものです。
 福井県板金組合青年部 初代青年部長 八十島良逸氏が作成。
アルミ製(銀)の鶴は、後継者の想いを表現するものとして
 歴代青年部長から7名(藤井前理事長、帰山、笠松、岩本、吉田、八十島、田畑)が制作。
銅製(銅)の鶴は、歴代の想いを軸に行動する者を象徴するものとして、
 現役青年部員が作成しました。

八方位

・中心の鶴は八方向を向き、八方良し・全方位への配慮を表現しています。

3の数字

3種の金属

真鍮・アルミ・銅の板を使い、制作しました。真鍮とアルミは0.2mm厚、銅は0.1mm厚です。

3番目の鶴

自然の成長則を表現しています。上から3番目に初代の想いを象徴する真鍮製の鶴があるのは、根を広げてから上へと成長する植物の成長則を意図し、下(根)の方に5個、上の方に2個伸びているという構図にしました。

3種類の軸

中心軸(初代)・内周円(2代目)・外周円(3代目)を表現しています。世代が進むにつれ、次第に行動範囲・影響範囲が大きくなっていくことを表現しています。

3回転の円

過去・現在・未来です。同じような場所に戻ってきているように思えても、一回り経験を積んだことで、視座が一つ上がっていることを表現しています。

銅板千羽鶴の制作工程と展示

  • 06月11日 役員会にて作成をすることを決定
  • 06月22日 臨時役員会を開催、進め方を決め銅板の材料を発注。
  • 06月26日 青年部員メンバーに集まってもらい、プロジェクトの概要を説明。各自に銅板を配布、自宅で制作。
  • 07月01日 19時~21時 板金組合事務所にて合同制作。コンセプト・レイアウト案の検討。
  • 07月08日 19時~21時 板金組合事務所にて合同制作。必要な鶴の数を決める
  • 07月15日 19時~21時 板金組合事務所にて合同制作、各自が作った折鶴の集めて数を数える。
  • 07月22日 19時~21時 板金組合事務所にて折鶴の外形整え・ワイヤーに吊り下げ始め。
  • 07月26日 13時~17時 板金組合事務所にてケースの組み立て、ワイヤーに吊り下げ。
  • 07月27日 19時~21時 板金組合事務所にて組み立て
  • 07月28日 19時~21時 板金組合事務所にて組み立て
  • 07月29日 19時~21時 板金組合事務所にて組み立て、完成。プレート作成。
  • 07月30日 19時~20時 板金組合事務所にて記念撮影
  • 08月03日 福井県庁へ寄贈、県庁1階ホールにて展示
  • 08月19日 福井県庁から一時移動
  • 08月24日 福井県立病院へ展示
  • 10月01日 福井県立病院から移動、福井県済生会病院へ展示
折鶴プロジェクトスタートの役員会
サイズの検討
合同制作日
螺旋の向きを3DCADで検討1
螺旋の向きを3DCADで検討2
ケースの制作依頼を出すのにCAD図で検討1
ケースの制作依頼を出すのにCAD図で検討2
集まった鶴をガイドを使って整えてます
整形済みの鶴たち
ケースを組み立ててます
6羽ずつ均等に吊り下げて、本吊りを待ちます
少しづつ形が見えてきたところ
青年部集合写真
7月30日 記念写真
8月3日 県庁にて寄贈。メディア取材もたくさん来ていただきました。
県庁1階ロビーに展示して、記念写真
2020年8月24日 福井県立病院ロビーへ移動・展示

銅板千羽鶴プロジェクトを振り返ってみて

忘れないうちにと急いでまとめているところですが、、今回制作してみてよかったことを振り返ってみます。

  1. 新規加入の若い部員たちが積極的に参加してくれた
  2. 青年中央会の事務局の力をお借りして、県やメディアへの打診をしていただいた
  3. 各自に役割分担をして、みんなの力で作り上げることができた
  4. 「どうせ買うなら」青年中央会メンバーの力をお借りして、ケースを作れた
  5. 青年部のレジェンド(初代・歴代青年部長)も巻き込んでものづくりができた。
  6. 8月3日「建築板金の日」があったから、ゴールを決め、集中して制作に取り組めた
  7. 予定していたスケジュール通りに完成できた

部長が一番大変だったことは間違いないですが、、無事テレビ取材も来ていただきニュースに出れたので、苦労も報われたのではないでしょうか!!
考える、作る、完成させる、評価される。

構想から2か月足らず、勢いよく完成まで突き進めることができ、福井県板金工業組合青年部の団結力を感じることができました。

また機会があれば、”つくる”を楽しもう!

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この記事を書いた人

株式会社吉光工業 代表取締役です。
https://4432.co.jp

福井県板金工業組合青年部 部長(2015.2016)を経て
福井県板青年部のWEB担当(仮)です。

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